【ボディガードの会社】身辺警護の事例②|証券会社役員様の身辺警備と反社への対応

この記事の著者:一般社団法人 暴犯被害相談センター
代表理事 加藤一統 (ボディガード歴25年)

警備員

前回の「私邸警備」に続き、
日本のボディガードのご依頼で最も多い「法人役員」の身辺警護、
分かりやすく言うと、社長さんや役員さんのボディガードについて、
ご依頼からスタートまでの流れを説明します。

実際にご依頼経験のある方は少ないと思いますので、急に必要になった場合、
何から手を付ければいいのか?全く想像がつかないのではないでしょうか?

はじめての方の不安や疑問にお答えします。

1.ボディガードは仕事中に何をしている?

今回も前回の「私邸警備」と同じく某証券会社で実際に発生した事例を基に、
警備のメインである「ボディガード」について解説します。

お金を狙う闇

多額の金銭が動く銀行・証券会社などは、業務の性質上 逆恨みやトラブルのターゲットになりやすい環境にあります。

トラブルの相手は、
「ヤクザ・政治結社・元従業員・クレーマー・逆恨みからの怨恨」など様々ですが、最も多いのはやはり反社会勢力です。

前回に続き「某証券会社」で起こった実話を基にご説明します。
(個人情報の保護上内容にアレンジあり)

事件のあらまし

某支店の顧客が購入株式の損失に対し「営業員A氏の責任だ!!」と主張して店舗に怒鳴り込んできた。
対応に当たった支店長に対して「どう責任を取るつもりだ!」「落とし前を付けろ!」など恫喝した上に、湯呑のお茶を浴びせる暴行も行ったが、その場を穏便にすませるため、後日あらためて電話で回答する旨を伝えお引き取り願った。
しかし翌日再度来店して、大声で恫喝を始めたために110番通報。
威力業務妨害で連行されたが、その際役員に危害を及ぼす旨の捨て台詞を残したため、警護の必要を感じた。
因みに相手は自営業を名乗っているが真偽は不明。

1-2 実際の警備方法|警護の人数

黒服

このケースでは
会長 ・ 社長 ・ 支店長 ・ 営業担当A氏」
に専属のボディガードを各1名=計4名つける事にしました。

相手がターゲットとして名指ししたのは「会長」と「社長」ですが、
当事者であり実質的な窓口でもあった「支店長」と「営業のA氏」に対しても、ボディガード配置しています。

日々の警備スケジュールは、各位様の出勤日時に合わせましたが、
おおむね下記の時間帯になりました。

07:00自宅出発~19:00帰宅(土日祝は休み)

ただし皆様の通常業務に支障が出ないように配慮しながら、店舗や外周の巡回も併せておこなっています。
この様なケースの場合、店舗自体の安全のために制服の警備も配置しますが、
本件の場合は元々制服警備員が2名常駐しており増員は行っていません。

1-3 実際の警備方法|1日の流れ

ビル街と時間のイメージ

本ケースの場合、警護中はご依頼人にとっても業務中になるため、
お仕事の妨げにならない様に最大限努力いたします。
しかし安全と通常業務の完全な両立は無理なので、ある程度の制限は避けられません。

特に営業A氏の場合、自由な外回りは厳しく(なるべくご要望に沿います)業務内容の調整や変更など、会社サイドの柔軟さと協力は必要です。

また役員様に対しても、警備の存在がストレスにならないように、必要な時以外は距離を置くよう配慮します。

対象の役員様が、おもに個室の業務の場合、可能であれば近くの部屋を待機場所としてお借りできれば有難いのですが、適当な空部屋がない事も当然ございます。
その場合は、店舗や事務所の空きスペースを警備の待機場所とするケースが多いです。

日々の警備方法はご要望に沿うように善処いたします。
(多くの場合緊急時以外はあえてコンタクトしません。)

1-4 実際の警備方法|暴漢のタイプと行動予測

怪しい影

プロの襲撃者は綿密な下調べを行い、ターゲットの日常生活から規則性を洗い出し襲撃ポイントを選別します。
そのため計画自体に6か月以上かける事も珍しくありません。

しかし襲撃者の多くは素人で、ほとんどの犯行が無計画で博打的といえます。
素人特有の盲目的な突進や意外な行動は侮れないものの、襲撃予測は比較的簡単です。

多くの犯罪者は警護の存在により、犯行の中止か延期を選びます。
しかし素人の場合、警護の存在自体に気が付かない事も多く、綿密さに欠けるので襲撃は下記のポイントにほぼ限定されます。

  1. 朝家を出る時(家の前)
  2. 出社時(会社の前)
  3. 退社時(会社の前)
  4. 夜帰宅時(家の前)

これらは待ち伏せしやすい反面ガードが強固なため、襲撃成功の可能性は極めて低くなります。
そのためプロは綿密な下調べをおこなうのですが、
その過程で発生する時間やコストは、素人には大きな負担になります。

警戒対象が「プロorアマ」は、警備時間・料金が変わる大きな理由になるのです。

2.ボディガードのご依頼|会社探しと警護料金

「ご依頼からスタートまでの流れ」の詳細は
身辺警護・ボディガードの事例①で詳しく説明していますので是非ご覧ください。
最適な業者選びが一番のハードルですが、それさえクリアすれば後は警備会社にお任せで大丈夫です。

2-1 ボディガードご依頼から警護開始までの流れ

ビジネス

インターネットで検索すると、多くの身辺警護専門業者がヒットしますので
料金や所在地など、ご希望に合った会社にコンタクトするのが一般的なご依頼方法になります。

また弊センターにご相談いただければ、最適な1社に絞りご紹介します。
下記がご依頼の流れになります。

「電話 → 見積り → 打ち合わせ → 契約 → 警備開始」

見積もりにご納得いただいたら、最終調整と警備業法で定められた契約書取り交わしのために場所を決めて面談をおこないます。
最初のお電話・メールが午後の場合、翌日朝から警護開始というパターンが多いです。

一例として弊センターにご相談いただいた場合の時系列をご覧ください。

 15:00 ボディガードの紹介を弊センターにご相談。
 16:30 紹介を受けた業者から御社に折り返し電話。
 17:00 電話で概算見積もりと警護方法をご提案。
 18:30 ご希望の場所で面談・契約。
翌09:00 警護開始

状況次第でさらに早い場合や、逆にお時間をいただく事もあります。

2-2 この案件の金額予想

計算機を打つ

身辺警護は普通の警備に比べて安くありません。

また料金は業者によって変わりますが、概算の予想は可能です。
ザックリとではありますが、以下を参考になさってください。

ボディガード計4名
時間:07:00~19:00(平日のみ)

1名1日あたり=約50,000円
1日あたりの合計=200,000円前後

1カ月=4,000,000円前後(20日間)
※交通費・消費税・諸経費を含む

4名のボディガードが同時に稼働するケースは、比較的大きい規模に警備になり、
料金もそれなりになります。
つまり「1か月1名」ボディガードを配置した場合は、100万円前後と予想されます。

※料金は稼働時間や人数によって大幅に変わります。
また独自の料金システムをお持ちの会社さんもあるので、詳細は各警備会社にご確認ください。

加藤 一統

加藤一統 一般社団法人暴犯被害相談センター 代表理事
民間警備会社で1995年より身辺警備(ボディガード)に従事し業界歴25年
ボディガードと探偵の依頼先をお探しの方に、条件やご要望に合う優良な警備・探偵会社を無料でご紹介。
長い業界歴を生かし「読みやすく価値ある」記事を提供いたします。

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