【ボディガードの会社】身辺警護の事例①|会社・法人役員のご自宅を警護する

この記事の著者:一般社団法人 暴犯被害相談センター
代表理事 加藤一統 (ボディガード歴25年)

立入禁止

身辺警護のご依頼内容の一つに「私邸警備」がございます。
私邸警備とは字のごとく、「お住まいの警備」ですが、
ホームセキュリティとは違い、ボディガードがご自宅に直接おこなう有人警備です。

警護中のボディガードは何処にいて・どのようにクライアントやご家族を守るのか?

またご依頼から警護開始までの流れについても、時系列で説明します。

1.ホームセキュリティとは違うご自宅の警備方法

近年、個人の方のボディガード依頼が増えていますが、
一番多いご依頼元と内容は、法人とその役員様の身辺警備です。

また在宅時にも危険が及ぶ可能性がある場合は、
「私邸警備」も併せてご依頼いただく事が少なくありません。

1-1 こんな時に必要です|主なご依頼内容

睨む男性

ご要望があれば一般のご家庭でも請負いますが、主に私邸警備の需要は企業に集中しています。

警戒対象(トラブルの相手)

「ヤクザ・政治結社・元従業員・クレーマー・逆恨みからの怨恨」など様々ですが、
最も多いのはビジネス上のトラブルに端を発する相手や反社会勢力です。

私邸警備が必要な理由

ご依頼人の居所が相手に知られている場合の他、
家人の方への危害を匂わす等の脅迫を受けて配置するケースが多いです。

逆にお住まいを知られている可能性が低い場合、
コストの観点から私邸警備はあまり行いません。

逆にお住まいを知られている可能性が低い場合、
コストの観点から私邸警備はあまり行いません。

今回は事例として、
某証券会社」で起こった実話を基にご説明します。
(個人情報の保護上内容にアレンジあり)

事件のあらまし

某支店の顧客が購入株式の損失に対し「営業のA氏の責任だ!」と主張して店舗に怒鳴り込んできた。
対応に当たった支店長に対して「どう責任を取るつもりだ!」「落とし前を付けろ!」など恫喝した上に、湯呑のお茶を浴びせる暴行も行ったが、その場を穏便にすませるため、後日あらためて電話で回答する旨を伝え、その場はお引き取り願った。

しかし翌日再度来店して、大声で恫喝を始めたために110番通報。
威力業務妨害で連行されたが、その際役員に危害を及ぼす旨の捨て台詞を残したため、警護の必要を感じた。
因みに相手は自営業を名乗っているが真偽は不明。

1-2 実際の警備方法|警護に必要な人数

新興住宅地

このケースでは、下記の人数を配置しました。

会長と社長の自宅に、各2名 = 計4名]

念のために、下記のポストも設けましたが、詳細は別の機会に説明します。

  1. 店舗と本社内の警備:0人
    本ケースの場合、店舗は平常時から制服警備員が2名常駐しているので増員は行わない
  2. 関係各位のボディガード計4名(会長・社長・支店長・営業担当者)
    出勤・帰宅時及び勤務中に専属の警護を各1名配置。
    脅迫には、会長と社長を名指しされていたが、
    念のため、「営業A氏」と「支店長」にも警護をつけた。

    ただし各位の通常業務に支障が出ないように、近づきすぎに配慮し、
    店舗外周の巡回も併せておこなう。


次項で主題の「役員の私邸警備」を説明します。

1-3 実際の警備方法|家に上がり込むの?

夜の車中からの景色

ご要望がないかぎり、
身辺警護とはいえ室内にまでお邪魔するケースは稀です。

理想の警備方法は、
自宅の「中」と「外」両方からの警戒ですが、
通常は玄関の直近に自社車両を停車し、
そこを基地として外周から警戒を行います。
(セダン・ミニバンなどを使用)

ガレージをお借りするケースもありますが、通常は邸宅の広い範囲を見通せる場所を選び停車します。

車を用いた警護をおこなう際は、
道路交通法の抵触や、近隣からの誤解を避けることが大事です。

そのため、所轄の警察署には、
警備を実施する旨を報告をします。

また停車時間に限界がある地域もありますので、
その場合は、ポイント変えながら監視をおこないます。

なかには警備の存在が、
ストレスやプレッシャーになるお客様もいらっしゃいます。
そのような時は、
緊急時以外は、あえてコンタクトしません
(個々のご要望に合わせて調整します)

警備時の車両位置図

  車を用いた私邸警備のレイアウト一例

1-4 実際の警備方法|もし暴漢が訪れたら

強盗イメージ

基地はご自宅の直近に停車した車ですが、
1時間に3~4回は徒歩による不定期巡回を行います。

不定期の理由は、規則性を持たせないためです。
巡回には、不審者の発見以外にも
警備体制のアピール」による攻撃抑止の目的があります。

大半の襲撃者は、
警護が存在することで、犯行を諦めるか延期します。

問題は、なおも犯行を強行する輩です。

しかし彼らが選ぶアプローチ方法は、
正面から堂々と呼び鈴を鳴らし、来訪を明らかにするケースが、
大半なのです。

身元不明の来訪者は、
不審者と前提して警戒監視し、
明らかな不審者はベルを鳴らす前にこちらから用件を尋ねます。

いずれにせよ、
クライアント様や、家人の方が不審者と対面することが無いように計らいます

2.ボディガードのご依頼から警護開始までの流れ

ご依頼からスタートまでの流れは非常にシンプルです。

しかし現在日本国内には、
100社以上の身辺警護専門の会社が存在すると思われ、
その中から1社を選ぶ必要があります。

最適な業者選びが一番のハードルです。

2-1 良いボディガード業者を探す

招き猫イメージ

インターネットで検索すると、
多くの身辺警護専門業者がヒットします。

その中から、料金や所在地など、
条件に合った会社に打診をするのが、
一般的なご依頼方法になります。

また弊センターのように、
ボディガード会社や調査会社を、
専門で斡旋している団体にご相談いただければ、
理想に近い1社のご紹介が可能です。

(内容・ご予算・エリアから判断して、最適な会社を斡旋します。
どこが良い会社なのか?悩む必要がない事が大きなポイントです)

2-2 料金・契約内容に合意後に警護開始

外国人ビジネスマン

ご自身で業者を探す場合は、
コンタクトした会社の方針に沿って契約を進めます。
一般的に下記のような流れになると思います。

「コンタクト → 見積り → 打ち合わせ → 契約 → 警備開始」

当団体にご相談いただいた場合もほぼ同じですが、
最初の1社を決める際と合意に至らなかった場合、
あらたに業者を探す手間が省けます。

その後は斡旋を受けた警備会社から、
相談者様に連絡して、概算のお見積りをお伝えします。

見積もりにご納得いただいたら、
最終調整と警備業法で定められた契約書取り交わしのため、
場所を決めて面談をおこないます。

2-3 本件の見積金額予想

バインダーと電卓

私邸警備は長時間になる事が多く、正直お安くありません。

また料金は業者によって変わりますが、概算の予想は可能です。
以下を参考になさってください。

人数1邸当たり:警備2名(車両一台)
場所:都内
時間:20:00~翌朝06:00
1邸宅当たり1日=90,000円前後× 2邸宅 

合計180,000円前後

この内容の私邸警備を実施した場合、車代など経費をすべて含めて1日=18万円前後と思われます。

2-4 最初のコンタクトから開始までの所要時間

労働時間イメージ

最初のお電話・メールから、平均して約半日後に警護を開始しています。

一例として弊センターにご相談いただいた場合の時系列をご覧ください。

 15:00 ボディガードの紹介をご相談
 16:30 紹介を受けた業者から御社(あなた)に折り返し電話。
 17:00 電話で概算見積もりと警護方法をご提案。
 18:30 御社(あなた)のご希望の場所で面談・契約。
翌09:00 警護開始

最初のコンタクトをいただいた日の翌朝から開始というパターンが多いです。

状況次第ですのでさらに早い場合や、逆にお時間をいただく事もあります。


加藤 一統

ボデタンナビの運営者
加藤一統 一般社団法人暴犯被害相談センター 代表理事
1995年より身辺警備(ボディガード)に従事し業界歴25年
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