【ボディガードの仕事】身辺警護必携!警備の現場で役立つおすすめ書籍3選

この記事の著者:一般社団法人 暴犯被害相談センター
代表理事 加藤一統 (ボディガード歴25年)

おすすめ書籍

「ボディガードって何を勉強すればいいの?」

身辺警備の業務を学びたい方にとって、
専門的な教材が無い事は、
大きな悩みではないでしょうか?

私の知る限り、
国内で身辺警備業務の体系をまとめたテキスト・教材は存在しません。
(指導教育責任者の講習教本に4号業務編がありますが、
基本の解説のみで終わっており、充実した内容とは言い難いです)

身辺警備に必要な知識は多岐にわたるため、スキルを一冊に集約することは困難ですが、
逆に言えば、ジャンルごとに良書を選び、そこから学べばよいのです

1.ボディガードの仕事に役立つ本|テキスト3選

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僭越ながら、ボディガード業務に役立つ書籍を、3つのジャンル
「警備基本」「応急手当」「会話術」
の中から、内容的にも面白く読みやすいモノを、各1冊づつ選びました。

いずれも基本的な内容であるため、現場では身に付いていることが必須です。

1-1 暴力を知らせる直感の力:ギャヴィン・ディー・ベッカー著

おすすめの理由

20年以上前に「暴力から逃れるための15章 」というタイトルで刊行していましたが、数年前に改訂されました。

「人間と暴力」「直感のメカニズム」という普遍的な内容を、犯罪のケースごとに解説しています。
初刊から20年以上経ちますが「対暴力」を学ぶ上で、これ以上に実践的な書籍を私は知りません

ボディガードにとっての想定敵は依頼人を狙う者であり、
正確な敵の行動予測は、緩急自在のメリハリある警護を行う上で命綱です。
(休む時は休む、という意味)

結果クライアントの不安に対しても、論理立てた説明やアドバイスができるので、ストレス軽減の手助けになります。

高価な研修を受けるのも良いと思いますが、まず本書を理解するまで何度も読んでみてください。

本書のみどころ

少しだけ自分の事を語らせてもらうと、
25歳までは全く畑違いの営業マンで、ボディガードは全くゼロからのスタートでした。

詳細は省きますが、
その後29歳の時に、警備会社の運営をはじめたものの、未熟さとプレッシャーで胃潰瘍寸前。
そんな時にボディガードの「正しい在り方」を教えてくれた一冊です。

  • 危険を知らせる前兆は「恐怖・不安・疑念」
  • 親切と善良はイコールではない。
  • 暴力は被害者の反応次第で「口論or殺人」どちらで終わるか決まる。
  • あなたが考えうる最も残忍な暴力も、既に誰かが実行している。
  • 有名人暗殺は「標的」よりも「行為」が目的である事が多い。

など 現場で生きる具体例を解説しており、
金言満載の、ボディガード必読の書です。

暴力を知らせる直感の力 悲劇を回避する15の知恵 [ ギャヴィン・ディー・ベッカー ]

暴力を知らせる直感の力 ──悲劇を回避する15の知恵 (フェニックスシリーズ)

1-2 やさしく学ぶ応急手当 止血の方法

おすすめの理由

一般人が、日常で最も遭遇する傷病は出血の現場です。
また大けがを負った方の死亡原因は、多くが出血性ショックによります。

止血は心肺蘇生と同じく重要な救命処置でありながら、いまだ迷信的な知識を信じている方がいる状態です。

鼻血の止め方や止血帯についても、古い知識のまま覚えている人が意外と多いので、再確認の意味でもご一読ください。
いまでも鼻血の時に、仰向けで鼻にティッシュを詰めて延髄にチョップをする人がいますが間違いですよ

交通事故と水難事故に関しては、当事者による負傷者救護が法律で義務付けられていますが、
義務の有る無しにかかわらず、誰もがいずれ必要になるスキルです。

本書のみどころ

稀なケースですが、刃物で刺されたり 銃で撃たれた場合の他に、爆発による受傷の記述もあります。

例えば腹に刃物が刺さったままの場合の止血方法や、腸が外にはみ出た場合の処置なども写真入りで分かりやすいです。

私自身はこれまで、クライアントさんに応急手当を施した経験はありません。

しかし警備の現場以外で、「頭部の圧迫止血」「骨折したスネ患部の固定」など
応急手当が必要な現場に遭遇したことが何度もあります。

身辺警備中に応急手当を施すことは稀ですが、いつ何時必要になるか分からない上に、必要な時に何もできなければ、その現場は完全敗北です。

あわせて自治体等が行っている応急手当の講習(大抵実費のみで受講可能)の受講もおすすめします。

止血の方法 やさしく学ぶ応急手当 [ 山本保博 ]

やさしく学ぶ応急手当 止血の方法

1-3 話し方入門:デールカーネギー著

おすすめの理由

身辺警備と関係あるの?と、疑問の方もいらっしゃると思います。
実は現場で最も必要になるのは「護身術」でも「テロの知識」でもありません

相手に伝わる「会話術」です。

そもそもこれが無いと、クライアントさんから信頼を得られませんので、正直ボディガードとして需要は望めないでしょう。

本書はスピーチのテキストですが、基本は日常会話でも同じです。

話し下手と悩んでいる若い方、本書を読んでも いきなり会話上手にはなれませんが、上達のヒントが必ず見つかります。

こういった会話スキル向上の本は、他にも沢山ありますが、
一冊を選ぶなら、古典的ながらもスピーチテキストの原点といえる本書をお薦めします。
繰り返し読む価値のある名著です。

本書のみどころ

「気取った言い回し」や「自意識」は百害あって一利なし。
いかにして言いたい事を「相手の心に染み込ませるか?」
この本で、その鍛え方を学習できます。

本書の大まかなポイントは以下の通り。

  • 自信が無ければ有るフリを。いずれそれが現実になる。
  • テーマは少数に絞る。(冗長な話は相手の耳に届かない)
  • 相手の脳に画像が浮ぶような表現を心掛ける。
  • 秘めた深い知識は、表に出るわずかな言葉に迫力を与える。
  • 良い身だしなみは、好印象なだけでなく、あなたの自信を増す。
  • 人類最大の関心事は常に自分自身の事。
  • 相手が後で復唱できるくらい分かりやすく話す。

日本語だと適さない事例も載っていますが、
「人⇔人」という、会話の前提が万国共通である以上、補って余りある内容です。

話し方入門文庫版 [ デール・カーネギー ]

カーネギー話し方入門 文庫版

2.ボディガードの教科書

参考書イメージ

他の業種と同じく ボディガードに必要なスキルも、実務と経験から覚えるものが多くあります。

しかし基礎固めのためには、服務中以外でも積極的に学ぶ姿勢が大事なのは言うまでもありません。

冒頭でも述べたように、身辺警備にはテキストや教科書がなく、
私自身かけ出しの頃は、「何を?どう学べば良い?」が悩みの一つでした。

もちろん会社の法定研修はありましたが、正直実践的と言えるものではありません。
結局行きついたのは、
「必要と感じた事柄は独学するしかない」という結論です。

今回は、私自身が役に立つと実感した本の中から3冊を紹介しました。
気になるモノがありましたら、お読みいただけると幸甚です。

今回は3冊に絞りましたが、ご要望いただけるようでしたら
いずれパート2も掲載します。

加藤 一統

ボデタンナビの運営者
加藤一統 一般社団法人暴犯被害相談センター 代表理事
民間警備会社で1995年より身辺警備(ボディガード)に従事し業界歴25年
ボディガードと探偵の依頼先をお探しの方に、条件やご要望に合う優良な警備・探偵会社を無料でご紹介。
長い業界歴を生かし「読みやすく価値ある」記事を提供いたします。

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