【ボディガード】料金と相場|当てはまったら即断りを!ハズレ身辺警護5の特徴

この記事の著者:一般社団法人 暴犯被害相談センター
代表理事 加藤一統 (ボディガード歴25年)

マルとバツ


「ボディガードの依頼をしたいけど、どの警備会社が良いか分からない」
「料金の見当がつかないから、相場だけでも知りたい」
こんなお悩みをおもちの方、

あまりにニッチな業界ですので、評判や口コミも信用できる情報がなかなか集まりませんよね。

悪いボディガード(警備会社)の見分け方「5つ」を知り、失敗しないご依頼の参考になさってください。

ちなに日本でボディガード(警備会社)を営む場合は、警察(公安委員会)の認定が必要です。

1.良いボディガードの会社(警備会社)とは?

OK

実をいうと、各ボディガード会社のホームページを隅から隅まで熟読しても、良いか?悪いか?の目印はありません。

この記事をご覧の方ほとんどが、ネットでボディガードをお探しと思います。

しかしホームページに掲載の情報から、業者の良否を判断は大変むずかしい、というよりもほぼ無理です。

会社概要が立派で、資本金が数千万円・従業員が数百人いても、実際の経営状況や対応力は分かりません。

また、逆にホームページがチープでも「良い仕事」をする会社もあります。
身辺警備の場合、サイトの雰囲気で、その会社の良し悪しを判断するのは性急です。

また警備業の認定番号(下段2-5参照)から設立年度を知ることは出来ますが、「新しい会社=信用できない」という図式は、まったく当てはまりません。

私自身、ここ5~6年の内に創業されたボディガード会社を5社以上存じていますが、むしろ若くて志の高い経営者の方が多いです。

しかし残念なことに、悪い業者の名前を公言できません。
逆に良い業者の名前を公表も、「それ以外の業者は悪い業者?」と誤解を与えかねませんので、具体的な会社名は口にできないのです。

しかしここで終わっては答えにならないので、次項では、ダメな警備会社の特徴を「5つ」を説明します。

悪い業者を避けることができれば、おのずと標準レベル以上の業者が残ります。

2.悪いボディガードの会社とは?|5つのチェックリスト

NGサイン

悪い警備会社の見分け方を5つに絞りました。

財務諸表や口コミを調べなくても、下記のチェックで、ダメな警備会社は簡単に露呈します。

すべての業界にいえることですが、「優良企業はお客様ファースト」
ボディガードの会社においても間違いありません。

もしも見積もり依頼したボディガード会社が、下記5つのうち1つでも当てはまる場合は、ご依頼を避けた方が無難です。

2-1 電話応対が上から目線

上から目線の猫

以前はサービス業である事を忘れ(というか知らず?)非常に横柄な対応をする、警備会社がかなりの数存在していました。

これは高齢の警察OBが在籍している会社に多く見られた傾向です。
もちろんとても感じの良い警察OBの方もいますし、私の知り合いにも、気さくで快く相談に乗っていいただけるOBさんが何人もいます。

要するに、民間のマナーに適応できない一部の関係者が悪目立ちして、業界全体の評判をも貶めた時期が、警備業界にはあったのです。

信じられない事ですが、終始相槌が「アー」や「ウン」ひどい場合は、依頼人が怯えるような言葉遣いの担当者も存在したと聞きます。

近年では、そのような業者はかなり淘汰されましたが、今現在でも、僅かながらこういう担当者のいる警備会社が残っています。

もしあなたがコンタクトした警備・ボディガード会社の態度が「不快」と感じたばあい、ご依頼されない事をおすすめします。

いくら華麗な経歴を謳っていても、こういう業者は、警備計画もアフターフォローもすべてが雑です。
つまり仕事自体のレベルが低いですね。

2-2 レスポンスが遅い

甲羅干しする亀

通常ボディガードのご依頼や問い合わせをいただくと、お見積りと並行して人員の仮手配を行います。

ほとんどのボディガード会社は、多くの人材を抱えておらず、ご依頼が集中した時などは、少ないメンバーから人選をおこなっており、じつは内情はかなりバタバタな状態です。

しかしこんな裏事情はお客様には一切関係ありませんし、見せるものでもありません。

問い合わせからの回答が遅い原因は、大抵人員不足です。
しかし、ご依頼人は皆さま「一刻も早く返事が欲しい!金額が知りたい!」と、心中穏やかではないはずです。

依頼人の不安に鈍感な業者は、①と同じく仕事が雑です。
良い業者は回答を寄こさずクライアントを不安なままにはしません。


レスポンスの「早いor遅い」を判断する一つの時間の目安は、

  • 問い合わせから回答までの時間が45分以内 = 早い
  •  〃 2時間以内 = 普通

大体こんな感じでしょうか。

あくまで目安なので、時期や混雑具合にもよりますが、
そもそもきちんとした業者は「何時までにご回答差し上げます」と業者サイドから期限を切ってきます。

約束した回答の時刻を過ぎても、連絡をしてこない業者は、どんな言い訳をしてこようと、ご依頼を見送られた方が無難です。

2-3 自己顕示欲が強い

自分に惚れ惚れする

これはいわゆる悪い業者と言うとニュアンスが異なり、本人には一切悪気は無いのですが・・・

例えば、訊いてもいないのに、自分の経歴(従軍歴など)をアピールしたり、難解な専門用語を多用するなど、雰囲気に違和感を感じる業者は要注意です。

全員がそうとは限りませんが、そういうタイプのボディガードは、自分が主役になりたがる方が多いようです。(つまり目立ちたがり)

悪気はないと思いますが、どうもボディガードという、自分の職業に陶酔している可能性があります。
そもそも目立ちたがりは、ボディガードには不向きです。

2-4 ボディガードのアルバイト?

若葉マーク

これは実際に依頼した後でないと判断し難いのですが、派遣されたボディガードが
「頼りない」「受け答えが曖昧」こんな場合は残念ながらアルバイトである可能性があります。

「バイトだといけないの?」と訊かれると、法定研修(警備業法で義務化されている)さえクリアしていれば、法律的には問題ありません。

しかしクライアントに「もしかしてアルバイト?」と疑われている時点でアウトではないでしょうか?
素人ボディガードの派遣は、欠陥品の販売と変わりないと思うのですが・・・

人手が足りないため、知り合いの空手道場などからお弟子さんを借りてきたとう話を、たまに耳にします。

2-5 警備業認定番号

警察庁の銘板

警備の開業には会社所在地の都道府県公安委員会による認定が必要です。
警備業法第6条に「警備業者は、認定証をその主たる営業所の見やすい場所に掲示しなければならない」という規定があり、違反の場合は罰則もあります。(三十万円以下の罰金)

近年は、もぐりの警備業者はほとんど存在しないはずですが、認定証を持たない素人ボディガードはいるかもしれません。

またそういう人間に、万一事故が起こった際の責任能力があるとは思えません。
念のためご注意ください。

3.高い?安い?ボディガードの料金相場

お金のイラスト

悪い警備会社の見分け方が分かったところで、料金と相場についてです

身辺警護の料金は、各社が独自の査定基準をもつため、具体的な回答が難しいところですが、複数の業者が存在する以上、「ある程度の相場」はあります。

例えば下記内容のご依頼をご想像なさって下さい。

内容 : ストーカー対策
元カレとの別れ話のため、都内ファミレスにて「一度きり」の約束で会う事になった。
その「話し合いの最中」と「自宅への帰路」の警護をおこなう。

警備の方法
ボディガードの配置位置は、
元彼からは背後で、依頼人には正面のボックス席とした。

(元彼にボディガードの存在を気付かれず、万一の際は最短で取り押さえる事ができ、
逆に依頼人にはボディガードの表情が確認できるため、安心して話し合える位置のため)

※ストーカーとの話し合いに、ボディガードが同席することは、
デメリットが大きいので、
存在を悟らせないように警護をおこなうケースが多いです。
(別の記事で説明します。)

料金
ボディガードの人数:1名
ボディガードの時間:3時間
     交際期間:3か月(交際期間も危険判断の重要ポイントです。別記事で説明します)
    元彼の職業:会社員(25歳).
    元彼の性格:普段は物静かだが激高してスマホを思い切り投げつけられた事がある。

この場合の料金=警護料35,000円+消費税3,500円+交通費520円=総額39,020円

これが一般的な料金かと思います。

最もご依頼の多い「少人数・短時間・低~中危険度」のご依頼をモデルにしました。

査定は各社の基準がありますので、これより高い安いで「良いor悪い」を判断できない事をご理解ください。
(リスク回避のため、そもそも1名でのボディガードを受けていない業者もあります)

ただしボディガード1名の上記の内容で「4万円前後」ならば常識内でしょう。
(場所によって交通費もかかります。お忘れのないように)

その他にも代表的な10パターンのご依頼内容別の料金相場を別ページで紹介しています。

ご検討中の内容に似た事案もあると思いますので、参考になさってください。

加藤 一統

ボデタンナビの運営者
加藤一統 一般社団法人暴犯被害相談センター 代表理事
民間警備会社で1995年より身辺警備(ボディガード)に従事し業界歴25年
ボディガードと探偵の依頼先をお探しの方に、条件やご要望に合う優良な警備・探偵会社を無料で紹介しています。
50歳にしてブログ初挑戦になりますが、長い業界歴を生かし「読みやすく価値ある」記事を目指します。

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